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インテリジェント・オートメーションは、監査人の仕事をどう変える?

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Published:
March 4, 2024

「AIや自動化技術の導入が進むと、監査人の仕事はどうなる?」そんな疑問を持ったことはありませんか?インテリジェント・オートメーションが登場した今、監査業界はこれまでにない変革の時を迎えています。

今回は、インテリジェント・オートメーションが、実際に監査人の業務にどんな変化をもたらしているのか解説します。新たなテクノロジーによる新しい監査の未来を、一緒に見ていきましょう!

目次:

  1. インテリジェント・オートメーションの台頭
  2. インテリジェント・オートメーションが、監査人の仕事をどう変えるか
  3. 監査の未来
  4. まとめ

インテリジェント・オートメーションの台頭

AIと自動化技術を組み合わせたインテリジェント・オートメーションが、ビジネスに革命を起こしています。データ分析によって賢明な判断が下せるようになり、また、反復作業を自動化することで、多くの企業の業務効率や生産性が劇的に向上しています。

監査業界でもその影響は大きく、単純作業が自動化されることで、監査人はより戦略的なタスクに集中できるようになり、その専門知識や判断力を存分に活かせる場面が増えています。

つまり、インテリジェント・オートメーションの台頭は、監査人の仕事の質と役割そのものを変えているんです。

監査における自動化

監査業界において、自動化技術の使用はこれまでも行われてきましたが、インテリジェント・オートメーションの登場で、そのレベルは格段に上がりました。

今では、データ分析やリスク評価、レポート作成といった、以前は人間にしかできなかったような複雑な作業も自動化できるようになっています。

これによって、監査にかかる時間と労力は大幅に減少し、より効率的に業務プロセスを進められるようになったのです。

インテリジェント・オートメーションが、監査人の仕事をどう変えるか

「自動化が進むと、監査人の仕事がなくなるのでは?」という心配の声もありますが、実際はその逆です。インテリジェント・オートメーションは監査人の仕事を奪うのではなく、サポートしてくれるパートナーのような存在なんです。実際、DataSnipperの調査によると、84%の監査・財務担当者が、AIはサポーター的存在であり、仕事を代替するものではないとの見方を示しています。

では、そのサポートによって監査人の業務がどう変わっているのか、具体的に見ていきましょう。

単純作業から付加価値の高い業務へ

反復する単純作業が自動化されることで、監査人は資料の重要な部分の情報解釈やリスク評価、クライアントへの戦略的アドバイスなど、より付加価値のある業務に集中できるようになっています。

インテリジェント・オートメーションによって、監査人はクライアントに対しより大きな価値を提供できる存在になりつつあります。

資料分析の強化

AIの機械学習や自然言語処理といったテクノロジーにより、膨大な資料があっという間に分析できるようになりました。手作業では見つけづらかったデータのパターンや異常も、AIなら素早く見つけられます。これにより、監査人の業務の正確度が大幅に改善され、顧客へのサービスのクオリティも向上しています。

リスク評価の精度向上

インテリジェント・オートメーションは、監査人のリスク評価能力も高めています。大量の資料を自動で分析可能になったことで、リスクを迅速かつ正確に特定できるようになっています。

これにより、クライアントに対してより効果的なリスク管理についての提案ができるようになっています。

監査の質向上

インテリジェント・オートメーションを使うことで、従来手作業の監査プロセスの中で発生したエラーや不整合を減らし、監査の質を向上させることができています。その結果、信頼性の高い監査結果を提供できるようになりました。

クライアント満足度の向上

以上のとおり、インテリジェント・オートメーションを活用することで、監査人はより効率的かつ精度の高い監査を提供できるため、クライアントの満足度向上を図ることができています。

テクノロジーを駆使して迅速かつ包括的なサービスを提供する監査人は、クライアントにとって大きな価値をもたらす存在となります。

監査の未来

インテリジェント・オートメーションの登場によって、監査業界が新たな時代を迎える中で、業界そして監査人に起こり得る未来にはどのようなものがあるでしょうか?

継続的監査

インテリジェント・オートメーションによって、リアルタイムで資料や業務プロセスを監査する「継続的監査」が、将来主流になるかもしれません。

これにより、監査人は問題が発生した瞬間に対応し、期末になってからではなくその場で解決することが可能となります。

コンサルティング的な役割

監査人がクライアントに対して、より戦略的なアドバイスを提供するコンサルタント的な役割へとシフトする可能性もあります。情報分析とリスク評価スキルが向上した監査人は、クライアントに戦略的ガイダンスを提案できる最適な存在です。監査人は、その専門知識と洞察力を活用することで、クライアントが十分な情報を得た上で意思決定を行い、ビジネスの複雑な状況を乗り切ることができるよう支援することができるようになるでしょう。

新しいスキルの習得

監査人の役割が進化するにつれて、必要なスキルも変わってきます。監査人は、インテリジェント・オートメーションを最大限に活用するため、進化し続けるテクノロジーに常に対応できる能力を磨く必要があるでしょう。さらに、資料を解釈し、発見事項を明確に伝えるための戦略的思考とコミュニケーション能力もますます重要になってきます。これらのスキルを磨くことで、監査人は進化する自身の役割に適応できるだけでなく、クライアントや組織にとってさらに重要なパートナーとして活躍できるようになるでしょう。

予測分析

データ分析技術の進歩に伴い、監査人は将来のトレンドを予測し、クライアントの未来のリスクやチャンスを特定するため、予測分析を活用することが増えるかもしれません。過去のデータと予測モデリング技術を使用することで、クライアントの今後をナビゲートし、ビジネス戦略を最適化するための積極的な洞察を提供できるようになる可能性があります。

まとめ

インテリジェント・オートメーションは、監査のあり方を根本から変えています。単純作業を自動化し、データ分析やリスク評価スキルを強化することで、監査人はよりハイリスクな業務に集中し、クライアントに対してより大きな価値を提供できるようになっています。

また、監査の未来は、その効率、精度、そして全体的な価値を向上させるために、進化するテクノロジーに対応し、それを活用できるかどうかにかかっています。そしてDataSnipperは、このインテリジェント・オートメーション革命の最前線にいます。

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