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DataSnipperは1億ドルの資金調達により10億ドルの評価額に達しました

プレスリリース

DataSnipper、監査業務をAIで支援するために1億ドルの資金調達を実施、企業評価額は10億ドルに

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February 1, 2024

[ニューヨーク/アムステルダム 2024年2月1日] 監査および財務・経理業務向けのインテリジェント・オートメーション・プラットフォームを提供するDataSnipper(本社 : オランダ・アムステルダム、CEO : Vidya Peters)は、Index Venturesが主導するシリーズBの資金調達ラウンドで1億ドルの調達を行い、企業評価額が10億ドルに達しました。これにより、顧客数と収益が倍増した記録的な年を経て、AIを活用して監査業務を支援するという当社の使命が一層強固なものとなりました。このシリーズBラウンドは、2022年9月にInsight Partnersが実施した投資に続くものです。

監査は、世界中の金融データの信頼性を確保し、経済成長を支える重要な役割を果たしています。特定の業界に限定されるものではなく、全ての企業の内外で実施される普遍的な業務フローです。

「世界の半分はこれまで以上にデータを生み出し、もう半分はそのデータを検証する必要があります。これが現代経済の現状です」と当社CEOのVidya Petersはコメントしています。「DataSnipperはその両者を結びつける存在です」。当社のツールを利用することで、監査人は最大90%の単純作業を自動化し、コストを半減させることでデータ検証を効率的に実施し、ビジネスの成長を加速させることが可能です。

2017年の創業以来、当社は数年連続で収益を倍増させ、現在では125カ国で50万人以上の監査人にサービスを提供しています。顧客にはDeloitte、KPMG、Ernst & Young、PwCといった大手監査法人も含まれます。これまで主に外部監査市場、つまり企業の財務諸表を審査する監査法人を対象としていましたが、新たな資金調達により、内部監査、税務、フォレンジック会計(法廷会計)、その他データ照合を行う分野への拡大を計画しています。既にHilton、Siemens、Frontier Airlines、オーストラリアのクイーンズランド州政府などがこれらの分野での顧客となっており、アジア太平洋地域およびラテンアメリカ市場への急速な展開も進めています。

また、当社は先日新たな製品パッケージ、Cloud Collaboration Suiteを発表しました。このSuiteは、別のチームに所属するメンバー間での安全かつスムーズな共同作業を、リアルタイムで実現します。

外部監査担当者の間でDataSnipperの導入が進んでいる背景には、監査業界がかつてないプレッシャーにさらされている現状があります。会計スキャンダルの発覚後、監査に対する規制と監視が強化され、よりクオリティの高い監査を求める声が高まっています。同時に、企業はますます多くのデータを生み出しています。

これらの要因により、監査人が膨大な書類を手作業で確認し、情報を照合する負担が増大し、業務効率が低下しています。その結果、記録的な数の監査人が退職しています。毎年5人に1人が職を離れ、5年以内に監査人の80%が退職し、6年以上の経験を持つ監査人の82%が1年以内に職を離れるという厳しい状況です。

当社のAIプラットフォームは、監査人が直面する過剰な業務負担の根本的な問題に対応し、監査業務の効率化と働きやすい環境を提供します。Excelアドインであるこのプラットフォームを使用して、監査人は請求書、銀行取引明細書、在庫台帳などの資料から、情報を簡単にExcelへSnip(抽出)することで、手間のかかる手作業を排除できます。抽出された情報は自動で抽出元の資料と紐付けられるため、迅速に確実な監査証跡が得られます。この結果、以前は何時間もかかっていた作業がわずか数秒で完了し、監査人は単純作業から解放され、より重要な業務に時間をかけられるようになります。このように、DataSnipperは監査人それぞれの働き方に柔軟に対応しつつ、AIを活用して専門的な業務に注力する時間を増やし、スキル向上をサポートします。これにより、退屈な作業により人材を失いつつある監査業界に、再び活気を取り戻します。

当社CEO、Vidya Petersは、「DataSnipperは、監査の職場文化を変革し、監査および財務・経理担当者が本来の力を最大限に発揮できるようにすることを目指しています。つまり、情報照合のためにファイルを探し回るのではなく、専門的なスキルを活用できる時間を増やすということです」とコメントしています。「お客さまからは、仕事が初めて楽しくなったという声をいただいています。DataSnipperは、反復作業を自動化することで、テクノロジーを駆使して業務プロセスを再定義します。監査業務が迅速かつ高品質で行えるようになり、中小企業はより複雑な案件に取り組むことが可能になります。DataSnipperは、監査人がリスク評価や経営戦略に関する専門知識を使う業務に集中し、アルゴリズムでは代替できない重要なアドバイザーの役割を果たすことを支援します」。

「DataSnipperは、監査業界を取り巻くマクロトレンド - 強化される規制、人材の流動、Big 4以外の中小企業に対するプレッシャーの高まり - の交差点に存在します」と、今回の資金調達ラウンドを主導し、当社の取締役会に参加するIndex Venturesのパートナー、Hannah Seal 氏は述べています。「DataSnipperは、使用先を模索しているテクノロジーではなく、監査や財務・経理チームから切実に求められていたニーズに応えるものです。外部監査だけでなく、内部監査や税務分野でのDataSnipperの成長は、ユーザーの需要から直接もたらされたものであり、ユーザーはDataSnipperがいかに業務を楽しいものにし、効率化を実現するか実感すると、このプラットフォームを求め続けます。真新しいプラットフォームの使用を強いるのではなく、DataSnipperは監査人がすでに使用しているExcelのアドインであることから、導入が迅速に行え、ユーザーはプラットフォームを長期間使用し続けています。私たちは、Vidyaと彼女のチームのグローバルな発展を支援できることをとても楽しみにしています」。

お問い合わせ先: bas.willems@datasnipper.com

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